2022年3月13日
以前、宇都宮旅行に行った時に大谷石を採掘していた大谷資料館に行きましたが、今回茨城県笠間市にある日本最大級の 石切山脈に行ってきました。
石切山脈はJR水戸線の稲田駅から徒歩20本程の所にあり、東西約10km、南北約5km、地下1.5kmにも及ぶ岩石帯で、世界にも類を見ない際立った白い「稲田石」が採掘できる日本最大級の採石場となっています。
プレミアムツアー
この採石場は大人(高校生以上)300円の入場料で見学することができますが、より近くでその絶景を見る事ができるプレミアムツアーに参加することをお勧めします。
プレミアムツアーは事前予約が必須で入場料とは別に1,000円が必要ですが、十分に迫力ある絶景を楽しむ事ができます。
石切山脈-上から眺める「地図にない湖」
プレミアムツアーは車に乗り込んでガイドさんの説明を聞きながらオフロードを走って巡りますが、まずは地図にない湖と呼ばれている湖を上から眺められる所に向かいます。
(その時の参加者が分かれてそれぞれ出発するので、巡る順路はそのタイミングによって変わります。)
写真ではわかりづらいと思いますが、ポイントまでは急な岩場をロープをつかんで行きます。
見学スポットとして、崖のギリギリまで行って見る事ができますが、東日本大震災で崩れた岩場を見る事もできます。この岩にロープの手すりが残っているのが見えるかと思います。これは以前はこの岩場の所まで前に行って見ることができたものの、崩れてしまったそうです。また、写真ではわかりづらいですが、この崩れた岩は固定している訳でなく、引っかかった状態でいつ落下してもおかしくはない状態だそうです。
そんな断崖絶壁から見る景色はこちらです。


これは地下65mまで掘り進めた所に岩の割れ目から湧き水が流れたり、雨水がたまってできた所で「地図にない湖」と呼ばれていて、排水する術がない為、現在(2022年3月時点)で約80mもの深さになっているそうです。
奥山採石場
「地図にない湖」を見学後、ツアーはさらに山の上の方へと進んで行き、道中にはこれまで採石されてきた石達が沢山あります。


2つ目の見学スポットは現在の採石現場を見ることができ、ここでは切り立つ断崖絶壁を目の前にすることができます。
崖の上の方は手彫り、下の方は機械での切削の後だそうです。また、ここでは採石された大きな岩や採石に使うショベルカーに乗って記念撮影できます。ちなみにここでは多くのミュージックビデオや戦隊ものの撮影が行われているそうです。
石切山脈-湖の畔から
見学スポットの最後は山を下山して地図にない湖の畔に行きます。ここは湧き水や雨水によって年々その水位が高くなり、以前では見学スポットとして使っていた場所が水没してきているそうです。実際、畔から湖の底を除くと木やロープなどを見ることができます。実際には、現在も水位が上がっており、今回見学したスポットも1年後には水の底に沈んでいる可能性もあるとの事でした。
また、ここから見える絶景がこちらです!
切り立った崖が地図にない湖に映り幻想的な景色となっています。
(崖の上は最初の見学スポットです。)
無料スポットで見れる石切山脈
今回、事前予約&入場料の300円と別に1,000円を支払ってプレミアムツアーに参加しましたが、入場料300円でも比較的近くで石切山脈、地図にない湖を見ることができます。こちらの写真は入場料300円で行ける場所から地図にない湖を撮影した写真ですが、赤丸の所はプレミアムツアーでの見学スポットになっています。


プレミアムモンブラン
石切山脈のある茨城県笠間市は栗の産地ですが、ここではその栗をふんだんに使ったモンブランを食べる事ができます。なかなかいいお値段(笑)ですが、石切山脈を見ながらここで採石された稲田石のお皿で食べるのもいい経験です。
いなだストーンエキシビジョン
敷地内にはグラフィックデザイナーが描いたデザインと稲田石の職人の技術が合わさって作られた作品が飾られています。
絶景と噂の茨城県笠間市にある山切山脈
— 絶景@日本 (@zekkei_JPN) April 2, 2022
ここで採れる稲田石で造られたユニークな作品が沢山飾られています#笠間市 #山切山脈 #稲田石#いなだストーンエキシビション pic.twitter.com/HOdb5L96tK
石の百年館
今回紹介した山切山脈の最寄り駅であるJR水戸線稲田駅に隣接して石の百年間があります。ここは、山切山脈で採石される稲田石や稲田石の採石の歴史をパネルなどの展示を通して知ることができる施設です。無料ですので、公共交通機関を利用して山切山脈に行かれる方は是非寄ってみて下さい。
開館時間:9:00~17:00
(10月~3月は16時迄)
休刊日:月曜日、12月29日~1月3日