2018年11月19日
2日目はJR仙山線で山寺のある山寺駅へ。
山寺駅の横には見晴台があり、そこから山寺全体を見る事ができます。
山寺の登山口までは山寺駅から徒歩10分程で着き、公式のHPによると山寺は全行程が石段になっていて往復1時間半が目安になっているようです。なお、山寺は正式には「宝珠山 立石寺」と言い、860年に建立された天台宗に属するお寺だそうです。
山寺の入り口である登山口の石段を上ると平安時代の一木造り秘仏本尊の薬師如来座像が安置されている根本中堂があります。これの建物はブナの建造物としては日本最古だそうです。
少し進むと山門が現れます。
これは鎌倉時代の作と言われている門で奥の院までの登山入口となっていて、この先は拝観料300円が必要となります。
なお、ここまで約70段の石段を登ってきたようです。奥の院までは残り930段。ここから本格的な石段登りが始まりますが、煩悩は消えてくれるでしょうか…?(笑)
(石段は全部で1015段あるそうです)
登山となっていますが、石段が整備されているので比較的容易に上に上がって行けます。
幅が14cm程しかない修行者の参道や芭蕉の句をしたためた短冊を納めた記念碑のあるせみ塚などを通って、1848年に再建されたけやき材の優美な門と左右に運慶の弟子が造ったと言われる仁王尊像を安置した仁王門があります。
山寺に着いた頃には青空も見えていたんですが、仁王門に着く頃には本格的に雨が降ってきて、門の下で雨宿りをしている人が何人かいました。この仁王門からさらに15分程登っていくと開山・慈覚大師円仁が中国での修行中に持ち歩いた釈迦如来と多宝如来をご本尊としている奥之院があります。
が、見事に写真を撮り忘れました(笑)
下の写真の階段を上がった所にある建物に右が奥之院です。
この奥之院の手前には大正天皇がこの山寺を訪れた時に休憩した御休息処(通称:行在所)がありますが、その横からは絶壁の途中に建てられている「胎内堂」を見る事ができます。
かつては、「もう1度生まれ変わって立派な人間になろう」という数メートルの穴(胎内くぐり)を這ってそこへ行っていたそうですが、現在は行く事ができません。
そして、山寺と言えばこのアングルの写真を良く見ます。
これは立石寺を開いた慈覚大師の御堂(開山堂)で岩の上の赤い小さな御堂は写経を納める納経堂だそうです。
また、この開山堂の手前の階段の上には五大明王を祀って天下泰平を祈る道場(五大堂)があり、山寺随一の展望台となっていて山寺の街並みと山々を見る事ができます。
山のせいか、駅に着いた時の青空が嘘のような雨模様になったりと天気に振り回されましたが、歴史ある山景色を楽しむ事ができました。
1,000段の石段と聞くとちょっと尻込みしてしまいますが、実際にはしっかりと整備された石段ですし、所々に見るところがあるので思った以上に辛さはなかったです。
季節によって色々な表情を見せてくれると思うので、機会があれば是非運動も兼ねて山寺に行かれることをお勧めします!